EASTERN EUROPE 東欧刺繍デザイン帯留
EASTERN EUROPE 東欧刺繍デザイン帯留
CONCEPT
「ひそやかな粒」がコンセプトのアイテムです。
ぱっと見たときに「帯留をしているのかわからない」くらいのひそやかさを目指して作りました。
実は帯締めをむすぶのが苦手な人、多いですよね。
- 毎回むすび方が分からなくなってしまう
- 何度もやり直して時間がかかってしまう
- 帯締めと格闘しているあいだに帯は緩むし汗だくになる
- うまくいかなかった…という気持ちのまま家を出る時間になってしまった
そんな経験のある人に試してほしいアイテムです。 三分紐に帯留を通してちょうちょ結びをしたら、紐のむすび目を帯に隠してしまえばいいので、着付けの時短にもなるんですよ。
特徴
《EASTERN EUROPE》の特徴は、「遠目では帯留をしているのかわからない」フォルムとカラーです。
帯締めの「本結び」が苦手で、でも帯留初心者が本格的なものをつけるには早い気がして、…でもトンボ玉のようなものよりはきちんと感が出るものがいいんです。
というお客様のご要望にお応えして案を出したら、こんなアイテムになりました。
小さめサイズ
タテ2.4cm×ヨコ2.4cm。
すごく小さいというわけではないけれど、帯留金具がギリギリ隠れるくらいの大きさです。
ほんの少しだけおしゃれポイントを作りたいというときに、ちょうど良いサイズです。
帯締めを結んだときと同じひし形
帯締めを本結びしたときの形に近い、ひし形。帯留めをしていることを意識せず、気軽にお使いいただけます。
なじみの良いカラー展開
赤・青・白・ターコイズブルーの4色展開です。
金とプラチナで文様を焼きつけているのでメリハリのある印象に。ターコイズブルーは帯締めや三分紐に同系色のものが多いので意外にも使いやすい色です。
三分紐と同じ色で合わせても良し、反対色にして帯と合わせても◎
濃い色なのになじみが良い色なのは、実はもう一つ秘密があります。
つぶつぶの感触
製作の最後に、硬くて透明な釉薬をふりかけて焼きつけます。 釉薬がとける一瞬をねらって炉から出し、つぶつぶの感触を残しています。
これによって、金とプラチナの紋様に奥行きが出て重厚感が出る効果と、光の反射が多くなり悪目立ちしにくくなる効果があります。
七宝焼=表面ツルツルのイメージをくつがえす仕上げはぜひ手に取って見ていただきたいです。
5.帯を傷つけない滑らかなカド
ひし形のカドは意外と鋭利なので、細心の注意をはらって処理しています。
はじめの作業である素地の切り出しでカドを1mmずつ切り落とし、最後の研磨作業のタイミングではシャープさを損なわない程度にやすりをかけています。
これによって、帯と三分紐を傷つけない滑らかなカドに。
モチーフ
ひし形は「子孫繁栄」「吉祥」「豊穣」
ひし形のモチーフは線が4本で構成されている、単純で美しい形です。古今東西、ここにはさまざまな意味がつけられてきました。
- 夏、水辺に生えて水上に白い花を開く「菱」という植物に見立て、その繁殖力の強さにあやかって、長寿や無病息災、子孫繁栄を願います。
- ひし形は日本でも宮中で使われるデザインが多く、中国では現在でも吉祥と厄除けのために住宅の装飾に使われることが多いようです。
- 北欧ではひし形のモチーフは古代ルーン文字の「ing(イング)」という呼び方で知られています。 イングは豊穣の神のシンボル。 特にデンマークには、豊饒の神が人間の王に姿を変え、平和で豊かな世を治めたという伝説が残っています。ルーン占いでは「過去の悩みから解き放たれ、人生をはじめる」という意味もあるそうです。
最終的なデザインにしたのは、東欧地域でのひし形刺繍パターンです。
東欧刺繍におけるひし形は「種まきされた畑」
東欧地域においても、ひし形は特別な意味を持ちます。
The symbol of the sun and earth union as well as utility. It consists of two triangles which represent the male and female principles. The rhomb with a dot inside means a sown field which equaled to prosperity and abundance for Ukrainian ancestors.
「内側に点のある菱形は、ウクライナの祖先にとって繁栄と豊かさを意味する種まきされた畑を意味します。」とあります。
在デンマークウクライナ大使館のFacebookより引用
直線とアクセントで構成されたシンプルなフォルム
実際に参考にしたデザインはこちら。 ウクライナカラーで作られていたことも決め手になりました。
「ひそやかな粒」を実現しようと、小さくささやかなひし形の中に豊かさと豊穣の意味を込めてみたら、最終的には直線とアクセントで構成されたシンプルなモチーフになりました。
カラー展開
カラーは4色展開です。
小さい粒のなかに金とプラチナの線を入れていくので、全体がすっきりと見える色を選びました。
1.赤
赤ワインのような色に金とプラチナの線で重厚な印象に。大正ロマン系の着物など、色を多く使ったキモノや帯と合わせても負けません。
2.青
深みのあるブルーはヨーロッパの紋章旗にありそうな色合い。涼しげなゆかたに合わせると垢抜け感が出ます。
3.白
白の三分紐に合わせれば帯留めを意識しないほど自然な印象に。初心者さんにもオススメ。
4.ターコイズブルー
意外にも、どんな帯にも合わせやすい色。ブルべ系のコーディネートなら涼やかさアップ。イエベ系のコーディネートにはのっぺりした印象を垢抜けさせるワンポイントに。
注意:寄附つきアイテムです
《EASTERN EUROPE》は東欧の刺繍モチーフからデザインしました。
今なお戦争状態である東欧の国のひとつ、ウクライナに祈りをこめて、
購入価格の30%を、国境なき医師団に寄付します。
手数料等は当店で負担します。
まだまだ、とにかく命を救う段階にありますが、寄付先は心のケアをする専門の医師がいるこちらに決めました。
状況が変わってきたら文化遺産保護のための寄付に切り替えたいと思っています。
一年に一度または数度寄付して、そのたびに当店HP、Instagram、メルマガ等でご報告させていただきます。
着用例
夏用の絽のキモノと淡いピンクの帯に、ターコイズブルーの帯留
パリオリンピックに合わせて赤・白・青を並べて国旗風に
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【商品名】EASTERN EUROPE 東欧刺繍デザイン帯留
【サイズ】縦2.4cm×横2.4cm
【素材】銅板・七宝釉薬・真鍮製金具
【注意点】
- かたいものに当たると割れます。ご注意ください。
- 指紋等がついたときは柔らかい布で拭いてください。
- 帯留金具は接着剤を使用しています。強い力がかかると取れてしまいますのでご注意ください。
- 商品にはバラつきがあり、写真と異なる場合がありますのでご了承の上ご購入ください。