ツルツルの着物を着るときに気をつけること

ツルツルの着物を着るときに気をつけること

こんにちは。

初釜のレポートが途中だったのでまた載せます。

 

今回、ツルツル着物を着て行きました。

素材は…絹?ポリエステル?出どころがハッキリせず謎にあった着物のひとつ。

古くものではないと思うんですよね。こんな柄が入っているし。

本の柄って珍しくないですか?

扇子や四角を重ねた模様のなかに本だ、と今回広げててはじめて知りました。

 

 

で、これがとにかくツルツルします。着心地は悪くないです。艶やかなのできれいだね的な方向で褒められることもあります。

 

ちなみに帯の柄は「亀甲」です。亀の甲羅。鶴は千年、亀は万年というように長寿でめでたいことを指します。

めでたい柄を吉祥文様と呼んだりします。吉祥文様の帯には金銀刺繍がされているものが多いです。だから結婚式など〇〇式のときに使うことができます。初釜も「初釜式」ですし。

さて、朝、しっかり着られたなと思って行きました。

初釜ではお酒を飲んだり、お客様の役割によっては立ったり座ったりがたくさんあります。店主はお酒も飲んだし末客のお仕事として動き回りました。

 

 

帰ってきて、衿元と裾をご覧ください。

衿、ちょっとずれ。

裾、伸びてしまいました。

そうなんです、ツルツルの着物を着るときには気をつけなければいけない重要ポイントが、

「きちんと着たつもりなのに動いているうちにずれてくる」

です。

このうち、衿はしょうがないと思ってください。

茶道では胸元に、

  • 帛紗
  • 古帛紗
  • 懐紙
  • 小茶巾紙

などいろいろ入れるのでどうしても緩んでしまうのです(という言い訳)

 

 

 

ツルツル着物の裾がずり落ちてくるときの改善ポイント

このときの改善ポイントはふたつです。

1.ウエストゴムをきつくする

これは、いいところを自分で見つけましょう。

個人的には腰骨に近いところで締める方が、ウエストのくびれ付近で締めてるときよりもずれにくいです。

これで対処できるのは前身頃のうち、左の方。上前(うわまえ)の方です。

 

2.途中で中の着物を引っ張る

これは本当に困ったときにやります。

おはしょり作るとき、内側に入った方の着物は折り上げる派ですか?もしそうならやりやすいかも。

ここです。

これを、上に引っ張る。

そうするとおはしょりとして見えている、上前の着物の方も少し引っ張り上げられるので、裾が短くできます。

左の身八つ口から手を入れます。帯で締めてある内側なので、探すの大変かもしれません。三角に折り上げたところを引っ張ります。

これで主に引き上げられるのは、重なった後ろの着物の方、下前(したまえ)です。バランス見てやりましょう。

 

ま、わたしはこれが嫌でツルツル着物は着ないんですけどね。

 

ご参考にどうぞ。案外途中で直しても大丈夫ですよ。

 

 

 

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