こんにちは!&ENAMEL店主のアユカワです。
娘からサンタさんへのプレゼントのお願いはシルバニアファミリーのおいしゃさんセット。届くと良いよね。。。
さて本日は、
京友禅の老舗〈千總〉が手がけた“着物ガウン”がすごい。— 470年の美が洋服になった日
京友禅の超老舗として知られる千總。
友禅染の元祖にして、皇室御用達。2025年で創業470年という、まさに日本の染織文化を象徴するブランドです。
「いつかは身にまとってみたい」
そう思わせる着物ブランドですが、今年、大きな話題を呼んでいるのが “着物ガウン” の登場です。
千總がつくった“着物ガウン”とは?
今年発表されたコレクションは、公式サイトでも
「着物の美しさはかたちを変えて、新しい可能性を開く」
と表現されています。
友禅染、金彩、刺繍——。
着物で育まれてきた最高峰の技が、洋のスタイルに落とし込まれたハイエンドラインです。
静謐な早朝の空気のような。
夜光に浮かび上がる漆黒の煌めき。
可能性に満ちた生命力を感じて。
まとうだけで“世界が変わる”ような、千總らしい詩的な世界観。
素材もデザインも、さすがの圧倒的クオリティです。
「着物は文化」の2つの意味
この記事では何度か「着物は文化」という言葉が出てきますが、実はここには2つの意味があります。
① 着物のシルエット(着方の文化)
筒型のワンピースのように反物をまとう着方、帯を締める所作。
――これが着物の型としての文化。
② 着物の反物(布の文化)
織り、染め、図案など、布そのものに宿る美意識。
――これが千總が担ってきた染織文化。
今回の着物ガウンは、洋服であるガウンの形に、着物の“反物文化”を丸ごと載せたものだと言えます。
これは本当に大ニュース。伝統の使い方として洗練されすぎている……!
実は「ガウン」と日本文化のつながりは深い
さらに調べていくと面白い歴史がつながります。
それが、19世紀後半〜20世紀初頭にヨーロッパで流行した 「ティーガウン(Tea Gown)」 の存在。
ティーガウンとは?(KCIの解説より)
- 室内で着用される優雅なホステスドレス
- コルセットを緩めて着ることができるリラックスドレス
- 有名なパリメゾンがレースやフリルで豪華に仕立て、人気を博した
- イギリスのリバティ商会が販売した実用的なものも人気
- 多くは「欧米の注文に応じて日本で製作されたドレス」
つまり当時、日本の反物を使って日本で仕立てられ、**欧米向けに輸出された「和×洋ミックスのドレス」**だったのです。
これ、驚くほどかわいい。そして歴史的にも“文化交差点”そのもの。
千總の着物ガウンは、150年前の潮流を現代にアップデートした存在
ティーガウンが「着物の布を洋ドレスに活用した文化」なら、
千總の着物ガウンは 「洋の服を、着物の布でいちからつくる文化」。
150年前に海を越えて流行したスタイルが、
470年の染織文化を持つ千總によって、
今また“最先端のファッション”として蘇った、といっても過言ではありません。
まとめ:千總の着物ガウンは、伝統と未来をつなぐ服
- 京友禅の超老舗・千總がつくる、着物の技をまとったガウン
- 友禅染・金彩・刺繍など、日本の匠の技が凝縮
- 「着物は文化」の“布の文化”を洋服として翻訳した意欲作
- 19〜20世紀のティーガウンとの歴史的つながりも深い
- 150年の時を越えて、再び世界が欲しがる「和×洋」の最先端へ
千總の着物ガウンは、単なる洋服ではなく
**「今の時代のためにアップデートされた日本文化」**なのだと感じます。



