着物を着ようと思ったら全身鏡が必須

着物を着ようと思ったら全身鏡が必須

こんにちは!

鏡って割れますよね。引っ越し作業のときに姉を召喚したら鏡を割られて、あとでお詫びにと言ってそれまでのより良いやつを買ってもらったことがあります。&ENAMEL店主のアユカワです。

 

全身鏡、お持ちですか?姿見とも言います。

先日、着物を着たいという知人の家にヘルプで出かけて、一緒に着付けの練習をしました。

着物を着る練習は、一に道具をそろえる、二に仕込み、三でようやく着始めるのですが、ハタと気づきました。

鏡がない!

うっかりしていましたが、鏡がない人もいますよね。

洗面台にはもちろんついていると思いますが、最近のミニマルな暮らしをしていると鏡って必要ないと思うこともありますもんね。うかつだった。

 

ので、私たちは二人で、裾を合わせるときは私が見て、「いいよいいよ」「ちょっと右の裾を上に引っ張ってみて」とちょっとテンション高めに声がけをして、衿あわせのときはトタトタと洗面所まで小走りで行き、衿元を見て、手でおさえて居間に戻り…ということを2回(長襦袢と長着)繰り返してたいそう面白い時間となりました。

 

ま、ということでなくても大丈夫であればそれで良いですが、真冬は洗面所も寒いと思いますので、あと洗面所まで移動する間にせっかく合わせた着物がずれちゃったりもしますので、全身鏡の購入をおすすめします。

 

購入にあたって、めったにないと思いますが気を付けたいポイントを1つ。

 

①足まで映るものにする

これ…最近のオシャレ鏡だと、壁に取り付けられるようになっていて、うっかり足元が映らないものもありますよね。鏡で確認するのは裾と衿なので、足元まで鏡の長さがあるものにしましょう。

支える脚みたいな、支柱のようなものは動かせる方が良いです。

鏡が斜めになるとほんの少しだけ下からのぞき込むような体勢に映るので、裾の長さを合わせるのに影響が出ます。できるだけ地面から垂直になるように置きましょう。ただし倒れる危険性がない程度に。

 

 

そもそも今まで鏡がなかったということは、必要がなかった、なんですが、洋服のときも鏡で全身をチェックすることがなかった、ということですよね。

その中に一定数、「鏡で見る自分の姿が嫌い」「全身をチェックしている自分がイタいような気がする」という人が隠れていると思います。

 

洋服はそれで大丈夫。でも着物はそれじゃだめです。

 

洋服は人の体にある程度合わせてつくられているから、サイズの合うものさえ買っていれば誰でも似合うようになっています。

そのはずなのに、なんか合ってないような気がして、その事実を見たくなくて鏡から目を背けていたわけです。全員とは言ってません、でも店主にはその傾向がありました。

 

和服は鏡を見ないと着れません。

 

着物を含め、長方形の布をまっすぐ縫い合わせただけの服だからです。着物に「身体に合うようになってよ」といったってしょうがないです。

 

必然的に「この着物と帯の合わせ方は似合うのかな」「この着方は変じゃないかな」と真剣に悩むようになります。初心者向けの本にもYouTubeにもその問いに答えてくれるものはありません。

 

自分で考えるしかない。

自分の身体と、まとうものの相性をよーく見ながら考えます。

 

で、それがいいんです。あとで洋服にも跳ね返ってきます。

店主は着物を着るようになってからちょっと痩せました。

なんだ、結局着物でもお尻がでかすぎてダメじゃん。と納得できたからです。しかもあまり悲観的になりませんでした。

その納得感は、いろいろ着て考えてみたからだと思っています。

 

 

鏡があるだけで痩せるという話…ではないけど今日はこんなお話でした。

 

 

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