パラケルススの星座印章について:獅子座

パラケルススの星座印章について:獅子座

こんにちは。

最近のブログはSEOとかまったく意識しないものも多いのですが、いずれ皆さんに有益な感じでまとめようと思っているのでもし読んでくださっているなら我慢してください。

 

アユカワが途中で我慢できなくなって別の話題の記事を書いたりするのが早いと思いますけどね。

 

さて、本日は獅子座について。

たくさん訳せたので今日はまとめていきます。

 

 

This Sigil of Leo is to be made with great diligence in July only, when the Sun is in his own House, to wit, Leo, about the 13 or 14 day of the same Month. It is to be made of pure Gold, melted and wrought into a Lamen, when the Sun enters the first degree of the Signe, and perfected before the end of the hour. Afterwards when Jupiter is in Pisces, the Signes are to be engraved on one side thereof, as they are in the first Figure: And the other side is to be engraved when the Moon is in the House of Jupiter, that is, in Pisces. And note, that after the melting of the Seal, it must not be put again into the fire, else all things are in vain.

 

 

この獅子座の紋章は、太陽が自分のハウス、すなわち獅子座にある7月のみの同月の13日か14日頃に、細心の注意を払って作られます。

それは純金で作られ、太陽がサインの1度に入ったときに溶かして錬金術でLamenにし、その時が終わる前に完成させます。

 

その後、木星が魚座にある時、最初の図にあるように、その片方の面に刻印します:そしてもう一方の面は、月が木星のハウス、すなわち魚座にある時に刻まれます。

また、印章を溶かした後、再び火に入れてはなりません。すべてが無駄になってしまうでしょう。

 

 

Let it be applied in the day and hour of the Sun. It hath a most excellent virtue: it causes great Favours to men and women that wear it: It is a very good Remedy against Quartain Feavers. The Liquor is also good to be drunk, wherein it hath been infused all night. It is especially approved against Pestilence and all inward infection; and against all Diseases in the Eyes coming from heat, and from all other evil Heats and Rheums which we call flying Humors. It is good also against Burnings, the Seal being applied upon the place, certainly and surely draweth out the fire. This way we cured the wife of one Mr. Nicholas Barber our Country-man, dwelling at a place called Villach in which we Cured, and drew out the burning so, that the burned place was healed without any sore, or running Matter, only by applying such a Sigil; which she wore upon the place until the end of the Cure.


太陽の日、太陽の刻に着用してください。

それは最も優れた美徳を持っています:それを身に着けている男性と女性に大きな恩恵をもたらします:それは四日熱(マラリア)に対する非常に良い治療法です。

 

また、これをお酒に漬け込んで一晩中煎じたものを飲むのも良いでしょう。 特に、疫病やあらゆる内なる感染症に対して有効です。

 

そして、熱から来るあらゆる目の病気、そして私たちがflying humourと呼ぶ他のすべての邪悪な熱や痰に対しても。火傷にも効果があり、印章がその場所に着用されると、確実に炎症を抑えます。

このようにして、私たちはフィラッハという田舎に住むニコラス・バーバー氏の妻を治しました。私たちはその印章を適用するだけで、火傷した場所がただれも滲みもせずに治るように、火傷を治し、跡を消しました。

彼女は治療が終わるまでその場所で着用していました。

 

 

解説

まずLamenについて

これが何かずっと気になっていましたが、分かりました。

 

ラテン語だろうと思って検索しても「Ramenを含めて結果を表示しています:ラーメン」

みたいに出てきて、ラテン語が日常で使われてた時代にラーメンないだろ!と何度もつっこみました。

 

Lamenとは

Lamen(ラテン語で「皿」の意味)は、胸のハートの上にぶら下がるように首にかける魔法のペンダントまたは胸当てです。

その用途はさまざまですが、最も一般的には、この用語は権威の象徴と魔法のエネルギーの焦点を指します。

アレイスター・クロウリーは、Lamenを「一種の紋章であり、着用者の性格と力の表現」と表現しました。クロウリーとデュケットは、魔法のLamenは古代ヘブライ人の司祭の胸当ての現代版であると示唆しています。魔術師は、神との個人的な関係を表すものとして、またはバランスと啓発の普遍的な力を表すものとして、Lamenを着用することがあります。集団内の儀式では、儀式内の特定の地位や役割の象徴としてLamenが着用されることがよくあります。

 

※アレイスター・クロウリー:

魔術結社「銀の星」創始者・タロットカードを作ったことで知られ、カードキャプターさくらのクロウカードの製作者クロウ・リードのモデルなど現在でも引用されることの多い人物。

 

作り方も、純金で太陽が輝く時期に作りましょう、身につけるときも太陽の日につけましょうとのこと。「太陽の日と時刻」がつまり具体的にいつのことなのかは不明です。

 

四日熱に効きます。四日熱という病名でなく、マラリアの虫の種類のようなので、マラリアそのものに効くと言っているのか、断続的に続く熱に効くってことかは不明です。

 

 

あと、コインを煎じたお酒を飲むと良いんですって。

まさか~と思うけど、金粉の入ったお酒ってありますよね。純金で作られていて太陽の力を体内に取り込むことが出来れば病気が治る、という考え方は、素朴でなんか効きそうな気がします。

 

ちなみに現在ではこの考え方は否定されています。金は安定した金属なので、体内に取り込んでも吸収されず外に排出されます。身体にいい作用もわるい作用もないです。

 

 

 

 また、熱や熱に関する症状が緩和されるとのこと。熱で失明するというのはどういうことだろう。結膜炎が重篤化するとまれに失明するようですね。あと直接熱いものが目にかかると失明します。

アユカワは普段、七宝焼きで800℃の電気炉で作業するので、ちょっと熱い風が目にかかることがあります。防熱メガネをかけてます。

 

そして、実際にこのコインを身につけていたら病気が治った人の話が出て来ます。初めてです。

ニコラス・バーバー氏の奥様、よかったね。信じていないわけではないが、きっと何かしらの効果があったんだと思います。気持ちの力は侮れませんからね。

 

 

これは、書いておいた方が良いのか迷いますが、

アユカワは現代医学の進歩を信じているので、お守りが物理的・科学的に病気を治したりすることには一応否定的です。このコインを身につけて本当に火傷が治ったり、ガンが治ったり、みたいなことは信じてないし、自分がつくるお守り帯留もそういう効果をうたうわけではありません。

 

あくまで、それを身につけてくれた人が、幸せに毎日を過ごせるよう、遠くから祈っています、あなたがたった一人で何かと戦っているようなら、一人じゃないよ、このお守りの紋章の力を借りて祈っているよ、というものです。

 

どうか、そんな人に届きますように。

 

 

 

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