こんにちは!
今日はしつけ糸の話です。
しつけ糸とは下の写真のように、トン ツー トン ツーと縫ってある糸です。
袖、裾、褄下(つました)に縫ってあります。褄下は衿下ともいいます。衿の下から裾までの部分です。
しつけ糸って何?
しつけ(仕付け)糸は、裁縫で、縫い目や折り目を正しく整えるために仮にざっとあらく縫うこと。
デジタル大辞泉より
ということで、アイロンの代わりに糸で縫っておいて、あとは着物自体とか、他のものの重みをかけて折り目をつける役割があります。
もしいただきものの着物にしつけ糸がついていたら、それは仕立てたばかりの新品か、洗い張りを終えてそのままの、これまたほぼ新品ということになりす。ぜひくださった方にお礼を。
つまり、
買ったばかりの洋服のタグ
と同じです。タグをつけてそのまま外に出ているようなものです。
まぁ、恥ずかしいものだよね。
アユカワ、しつけ糸がついたまま出かけたこともあるのですが、そのときは部屋の柱のかげに連れて行かれて小声で「ついたままよっ」と教えてもらって、取ろうとしてもらいました。
しつけ糸はピッとやれば手で切れます。切れますが、そんな短時間で全部取れるわけではありません。なので結果、たもとや裾から切れた糸がぴろっと出た状態で、なんというかより恥ずかしい感じになりました。
ご婦人の中には糸切りバサミをお持ちの方も多くて、スッと取り出して切ってくれます。
いや、ありがたいことだ。ありがたかった。
けど、ハサミなんか出されたらこわいし、そこまでしなくても良いのでは…?
怒られるのかと思いましたよ。
洋服のタグを見て柱のかげには連れて行かないでしょうに。
どこがしつけ糸で、どこが本当に縫ってあるところか分からないときは検索しましょう。着物屋さんのサイトなどに載ってます。
もし、それでも分からないときはLINEください!
写真つきでここ…と示してくれたら教えられます。
失敗もネタのうち。
着物、着ていきましょう!