着物を濡らさない雨コートの使い方

着物を濡らさない雨コートの使い方

こんにちは!&ENAMEL店主のアユカワです。

 

雨コートってどれくらいの方が持っているんでしょうか…?アユカワは幸運なことに、もらったんです、未使用のものを。そうじゃなきゃ買わなかったと思います。だから知りたい、みんなどうしているのか。

 

ということで、知っている人は気にしなくても良い、雨コートの使い方です。

 

 

 

雨コート、基本の着方

まず着物の裾をたくし上げて裏面が見えるようにし、たくし上げた裾をシワにならないように固定します。固定する際にはクリップなどで帯に留めるか、紐で縛るようにします。

その上から雨コートを羽織ります。

雨コートは羽織るだけでも着物の汚れ防止になりますが、特に水や泥が跳ねて汚れやすい裾をたくし上げておくと、着物へのダメージを最小限にできます。


注意点

想像できると思いますが、着物をたくし上げていることをすっかり忘れて雨コートを脱ぐととても恥ずかしいです。先にクリップを取って裾を直してから雨コートを脱ぎます。

また電車移動などで座っているとき、雨コートの裾が乱れて着物や長襦袢が見えてしまうのも注意です。

 

 

 

外出先で雨コートを着るときはどうする?

外出先で雨コートを羽織るときも、裾をたくし上げるという着方は同じようにオススメです。

ただし、裾をたくし上げる姿や着物の中が周囲の人に見えてしまうのはあまり美しくありません。お手洗いなどで確認しながら行うのが◎。

 

先に雨コートを羽織り、そのあとに周囲に配慮しながら裾の処理を行うといいでしょう。雨コートを脱ぐ際も、先に裾を下ろしてから脱ぐのが理想的です。着物だけでなく雨コートの裾部分も地面について汚れやすいので気をつけましょう!

 

 

 

便利アイテムはある?

あります💁!


⭐きものクリップ

ひとつ持っておきましょう。

雨コートは外出先で脱ぎ着するもののため、着物の着付けに使用する「きものクリップ」が使いやすいです。着物にシワをつけずにしっかり留められます。

腰ひもの方が良いという方もいらっしゃいますが、個人的にはクリップの方が好きです。紐だと最初にほどくのが苦手なので。


 

⭐スナップをつけておく

雨で意外と濡れやすいのが、袖の後ろ側の「振り」と呼ばれる部分。

雨コートと着物の振りの長さが違うことはよくあります。そうするとどうしてもはみ出してしまうため、雨コートの振りの部分にはスナップ(パチッと留められるボタン)を付けておくのがおすすめです。着用した際に振りの部分を閉じられるので、振りが雨コートからはみ出すことなく、雨の侵入も防げます。

 

 

⭐衿元には吸水の良いタオルorハンカチ

衿元なんて顔に近いんだから濡れないでしょ、と思いますが、私は傘を閉じたときの水滴でうっかり濡らしたことがあります。

こちらも雨コートから少しだけはみ出していますので、吸水の良い大きめのタオル・スカーフ・ハンカチを1枚持っておくと安心です。三角形に折ったスカーフを衿元に巻き付け、余った部分は雨コートの中にしまえばすっきりと着こなせます。

 

 

 

 

他にも揃えるものはありますが、オシャレパーツのひとつとして楽しく集められるといいですね!

 

 

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