「着物=茶道」ではない話

「着物=茶道」ではない話

こんにちは。&ENAMEL店主のアユカワです。

着物を着たいな、と思ったひとのうち、茶道が理由だったひとはどれくらいいるでしょうか?

 

わたしは裏千家の茶道を8年やっているのですが、実はテーブル茶道というのもやってて、それは畳で正座っていうつらいやつじゃなく、もっと現代っぽいやつです。

 

わたしのテーブル茶道の先生は呉服屋さんにお嫁に行った方です。

彼女はアパレル業界のバリバリキャリアウーマンですが、着物を着るようになり、そうするとどこへ着ていくの?となって茶道を始めたと言ってました。

 

だから必ずしも、着物と茶道が結びついているわけじゃありません。

 

むしろ茶道の世界が特殊なように、茶道の着物の世界も特殊です。

 

 

茶道の着物は上品さが基本

茶道の着物は、柄が小さいものほどよく使われます。
色無地、江戸小紋がデフォルトです。

茶事で華やかにしましょうとなると、訪問着や付け下げも着ますが、やっぱり色無地と江戸小紋でそれに紋がついているものの方が使いやすい。

 

…んですけどそれを手に入れるのがハードル高いんです。

 

仕立てれば高いし、ネット上では見つけにくい。

アユカワはいつも悩んでいます。

 

江戸小紋の袷の着物がひとつあれば、茶道の着物は自信がつくのになと思いつつ、人からいただく着物の山を見つめています。

 

そう、人からいただく着物はまず、小紋だけ。

 

とてもありがたいことなので、それに不満があるわけではないです。が、

色無地や江戸小紋みたいな地味なものをわざわざ人にあげたいとはならないものなのだろうか?

と単純に不思議には思ってます。

 

 

あと紋付きの着物ほど茶道では必要で必ずひとつは欲しいところですが、それこそ紋付きの着物なんて人には渡さないですよね。人様の家の紋なんて…と思うのが普通。

 

でもこれが、他人の家の紋でもいいから紋がついてる方が良い、というから不思議。

 

家紋とは…と考えたりします。

 

普段着とも、結婚式などで着る着物とも違う、茶道の着物。

 

着物を着始める理由にはなるけれど、とても不思議な習いごとです。

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