さりげないようで背景があり、着物になじむけれどしっかりストーリーがある。
No war! とか、国旗を掲げるとかじゃなく、さりげなく可愛く応援できるようなことってないかな?そう考えていて、
今回のテーマは「ウクライナ刺繍」にしました。
ウクライナは豊かな大地と複雑な歴史を持つ国で、2022年のロシアによる侵攻以来、店主も信じられない光景を見続けています。
ときおり入る情報で文化施設を狙って攻撃が行われていると聞いています。
島国にいるとあまり分からない感覚ですが、陸続きにある国はつねに、となりの国との国境争いが続いています。
なんども邪魔されながら「わたしとは何か」「わたしの国とは何か」みたいなことを考え続けています。
その中でウクライナの意識を結びつけているもののひとつがウクライナ刺繍です。
ウクライナの刺繍について、在デンマーク王国ウクライナ大使館のfacebookページに、それぞれの意味が載せてありました。
ウクライナ刺繍のページ(英語で出てきます)
日本の伝統模様とおなじく、素朴な自然のものを記号化して、そこに何か意味をくっつけていきます。
刺繍のデザインはこの中から選びました。
ひし形
太陽と地球の結合、実用性の象徴。男性原理と女性原理を表すふたつの三角形で構成されている。
内側に点のあるひし形はウクライナの祖先にとって繁栄と豊かさを意味する、耕地に種まきした畑を意味する。(訳は店主による)
ウクライナカラーにしたり、刺繍そのもののようにしてもいいかとも思いましたが、いったんは一見それと分からないようにとも思って色を選んでいます。
明日は実際のデザインと販売についてのお話です。