こんにちは。
《帯留専門店》&ENAMEL店主のアユカワです。
30代、40代、あるいは50代になった皆さんが思い浮かべる「魔法」はどんなものですか?
ハリーポッターやロードオブ・ザ・リング?
ひょんなことから魔法少女になっちゃうアニメ?
「グリモワール」や「アミュレット」といった魔道具?
別人みたいに盛れるメイク?
美魔女になるための習慣?
どれも心躍るわくわくするもの。自分のいる世界から解き放たれて、別人になったり、異世界にいけるものたち。
でも、気づいていますか。
魔法少女はいつまでも魔法「少女」で、大人にふさわしい品のある魔道具なんて使っていないことに。
毎日の仕事、子育て、人間関係で疲弊する自分を奮い立たせたいのに、そのための自分だけのお守りが欲しいのに、見つからない事実に。
キラキラした安っぽい魔法アイテムではもう満たされないほど、大人になってしまった自分に。
切実に必要な大人の魔法道具
昔だったらそれが、神社のお守りだったり、お札だったりしたかもしれません。
でも、小さいころから魔法に接してきたわたしたちは、それじゃちょっと足りない。
もっとワクワクして、自分だけの秘密に感じられて、ギリギリ生きている毎日の生活をひそかに支えてくれる存在が必要です。
そんな、大人になっても魔法を夢見るわたしたちに必要なのは、プラスチックでできたステッキじゃないよな。
もっとささやかで、身につけていても「それ」と分かるわけじゃない。
けれど調べてみれば驚くほどの歴史と背景がある印や記号が隠れている。
そんな、大人の魔法道具。
帯留は大人がもっと素敵な大人になるためのアイテム
当店は着物の《帯留専門店》です。
でもその内容は限りなく魔法の紋章に近い。
古今東西、記号や紋章や文様に意味をこめたものがあります。
中世ヨーロッパであれば錬金術などと結びつく、わたしたちがイメージする「魔法」に近いものですが、
中東をはじめとする刺繍、着物の柄、宗教からきた象徴…
そのほとんどが、魔物から人々を守り、病気を治し、幸せを呼び込むものとして考案されました。
そんな紋章の意味と歴史を研究しつつ、帯留のかたちに成しているのが当店の仕事です。
日本の着物だって、もともとは厄除けの意味を持った柄をまとい、呪術の目からまぬがれようとする側面がありました。
洋服が日常になってしまい着物は古い伝統にしばられている、衰退していると叫ばれていますが、ここ数年はむしろ自由なファッションとして着始める人が増えています。
骨格がナチュラルでもウェーブでも関係ない。
柄on柄も、概念コーデも、着物なら何にでもなれる。好きに変身したらよろしい。
まとうものを変えるのは魔法少女だけの特権ではないのです。
魔法道具として《帯留》をお手元に迎えてくださいませ。
プラスチックのステッキのようなピカピカではなく、七宝焼の艶やかな光があなたを勇気づけるでしょう。
ブログは世に送り出す帯留の製作奮闘記です。帯留未満の魔法道具たちの様子をお見せしてます。
よければどうぞ商品ページをご覧ください。
お待ちしております。