《概念コーデ》はアイデンティティに関わる

《概念コーデ》はアイデンティティに関わる

こんにちは、&ENAMEL店主のアユカワです。

着物の特権といえばいろいろありますが、概念コーデについて申し上げたいことはたくさんあります。

 

 

先日InstagramのDMでお客さまとやり取りしていて、「概念コーデ」のときに帯留をアクセントにしてます、という話になりました。

 

やってますか?概念コーデ。

 

概念コーデとは

女性たちの間で、「概念コーデ」というファッションが流行っている。作品の公式グッズとして売られているファッションアイテムではなく、一般的なファッションアイテムで好きな作品、キャラクター、ジャンルを表現したコーディネートだ。

RENOTE HPより

 

 

これ、すっごいことなんですよ。

着物って洋服より自由に概念コーデができます。

着物って「それっぽいモチーフ」の柄がたくさんあるんです。

着物を構成するものは、見えているだけでも

  • 半衿
  • 着物
  • 帯揚げ
  • 帯締め
  • 帯留
  • 足袋
  • 草履

とまぁパーツがたくさん。

そこに、ヘアアクセサリー、ピアス、手袋、バッグなどが加わって、洋服より遥かに自由にコーデができます。

 

ひとつひとつのモチーフのインパクトが少なくても、全体を見るとアニメのキャラになれるわけです。

 

で、概念コーデってそれだけじゃなくて。

 

自分のためにもなるし、人のためにもなる。

私が何者かを「示す」ことは、客観的な私が自分を見たときにも影響するんです。

具体的にいいます。

 

真夏に夏の着物を着て友達と遊ぶことにしたとして。

コンクリートの建物とアスファルトに囲まれた場所で待ち合わせたとして。

そこに金魚が泳ぐ池を表現するコーデで向かったら、相手と出会う瞬間に「金魚が泳ぐ池」を出現させることができます。

 

これって待ち合わせた友人は嬉しいですよね。

そしてここから重要ですが、

「私は、待ち合わせる友人の目に涼を届けることができる人間だ」と、自分のことをそう認識するんです。

紅葉狩りに行かなくても、着物を着たあなたが鑑賞の対象になります。秋を司る龍田姫、縫い物の天才ですが、その化身になれるわけです。

わたしは、今日は龍田姫をテーマにしてきたの、と。

(概念コーデの例が平安ヲタクで申し訳ないが)

 

こうなりたいと思う

装う

人に見られてほめられる

私が装うことで人を楽しませられる、かと気づく。

私はなりたい人物に近づいたのかもしれない。と自分のことを信じる。

 

こういう風に連鎖して、アイデンティティに強く影響します。

 

自分が自分の行動を観察して、アイデンティティを強固にしていくのです。

 

これってすごいことだと思うんだよな〜

 

着物でする概念コーデ、最推しです。

 

 

そのための変身アイテムとして、帯留もかなり優秀なんです、実は。

この小さい金属がカラダの中心で光って、変身バンクは起こらないかもしれないけれど、まとうものを変えたあなたをちょっと自由にすると思うんですよね。

 

よければひとつどうぞ!


 

 

 

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