こんにちは!&ENAMEL店主のアユカワです。
先日、親族の家から着物をいくつかいただいてきました。ありがたいですね。
どれでも好きなの選んでいいよと言われて、①自分の好みに合って、②丈が自分に合って、③保管がしっかりしていて着られる状態にある って、実は奇跡みたいなものですよね。
で、いそいそと着ています。
さて、着てみてわかるその匂い。
長らく猫ちゃんと暮らしていたおばあちゃんなので、なんだか独特のにおいがする。一般的なショウノウの匂いとかじゃない、もっと独特の匂い。
ということで、消臭の方法を調べてみました。
これによると、
- 風通しの良い場所で干して風を当てる
- アイロンの蒸気で臭いの分子を揮発させる
- ドライヤーの熱で臭いの分子を揮発させる
-
一番効果的だったのは、浴室乾燥の熱風を当てる方法
自宅でできるのはこの4つということで、順に試していきます。
1:風通しの良い場所で干して風を当てる
一回着てみたし、とりあえず自然乾燥します。
店主が住む場所は本日も雨です、花粉もすごいので室内の適当な場所に。

とりあえず雑に干しています。着物用ハンガーがないのでタオル用ハンガーで代用です。
1日経ってみて、匂いの変化
「風通しの良い場所で風を当てて干す」できればよかったのですが、ここ数日天気が悪くて、花粉もすごいし外に出す選択肢はなく、本当に適当に干していただけでした。
結果・・・
変わらず!!!!そりゃそうです。
2:アイロンの蒸気で臭いの分子を揮発させる
家事能力の低いアユカワです。娘の保育園帽子(未使用)にアイロンをジュッと当てて、一瞬で溶かして穴あきボロボロ状態にした実力者です。
やってみます。
ちょっと怖いので、蒸気が立っているこの状態で着物をかぶせてみました。
とりあえず左身ごろのみ。

しばらくすると漂ってくる匂い。
これが「蒸気で匂いの分子が揮発」しているということか…?
普通に羽織ってようやく匂いを感じた昨日と違って、着物と顔の距離が離れているのに漂ってきました。

蒸気の出るアイロンの上に着物をかぶせること10分。手が疲れてきたので、普通のアイロンがけのスタイルに変更しました。蒸気だけが当たるようにアイロンの面と着物を5cmほど離してゆっくり動かします。
ちょっと、効果のほどは分かりません。これをさらに5分ほどして、いったん終了です。
また物干し竿にかけて、1日様子を見ることにします。
ちなみにトータルで15分ほどしたのですが、着物の範囲はこれだけ。

狭い範囲です。かなり時間がかかります。
においを確認。
あれ、もう片方より少し柔らかな匂いになってる…?
一定の成果が上がりました。
3.ドライヤーの熱で臭いの分子を揮発させる
ドライヤーを30cmほど離した位置で、着物が熱くなりすぎないように気をつけながら10分ほど風を当てました。

辺りに漂う香り…。
匂いの分子が着物の生地から離れて、空気中に出てきた証拠です。
ドライヤーを、しばらく同じ場所付近をグルグルと当てて、匂いが強くなる→弱くなるを確認してから次のエリアに移る、という動きを繰り返します。
これはかなり根気が要ります。
10分だと本当に、半分もできない!
ここで布地のにおいを確認。
あ、やっぱり、少しは柔らかくなってる…気がする…
でも全然ゼロじゃないです。100が60になったくらいです。

4.一番効果的だったのは、浴室乾燥の熱風を当てる方法
さて、最後に試す方法は浴室乾燥なのですが、
店主の家は賃貸の古い一軒家なので浴室乾燥がありません!!
普段はなんとリビングというか畳敷きの居間に物干し台を置いて、エアコン直下で洗濯物を乾かしているんですよね~~
しょうがない。洗濯ものと同じ方法でやります。

こんな適当に干して、見る人が見たら絶叫するでしょうね。。。
平素と同じように、物干し台を居間に置きます。
冬は乾燥するので、この方法は湿度も上がるし結構いいんですよね…と、暗示をかけているのですが、丁寧な暮らしとかけ離れている感をお見せするのはちょっと恥ずかしいです。
リモコンで風速マックス、風向を真下にしておきます。
ちなみにここでも蒸気が当たるようにするとより効果的だそうですが、やりようがないので今回はしていません。
これで待つこと3時間。
あれ、ちょっとだいぶマシかも…?
そりゃ、この3時間、居間で仕事しながら揮発するにおいを感じていましたもんね。今までの比じゃなかったよ。
5.まとめ
アユカワ・ノーズ・メーター(?)によると、
アイロン、ドライヤーで身頃をそれぞれ半分ずつ対策した際の数値が100→60になったとすれば、
エアコンによる方法は100→40くらいです。
まだ残っているが、「着て、一日過ごせないことはない」くらいまでにおいが和らぎました。
良かった、それなりに結果が出た気がする。
一旦これで実験は終了です。
また干しておきます。

