こんにちは!&ENAMEL店主のアユカワです。
梅雨なのに30℃あるってどういうことですか?
さて、今回は
帯留の側面は銅の輝き✨
帯留を迎えてくださった方は、ぜひ側面がどうなっているかも見てほしい、の動画です。
銅板に釉薬をのせて800℃の高温で焼くと、銅が酸化して真っ黒になります。
最後にそれを削る仕事がこちらです。
ダイヤモンド、紙、ゴムなどいろんな素材で削っていくと、真っ黒だったところがだんだん銅の輝きを取り戻していきます。
この側面の処理は作るものによっていろいろなやり方があります。
表面をあまりさわらないようにざざっとする方もいらっしゃると思うし、例えば壺なら口輪といって金属の縁をつける加工をすることも多いです。
美術館で七宝の壺をご覧になるとだいたい口輪がついていて、磁器と見分けるための方法といってもいいです。
帯留はですね、ぜーんぶ見えてしまいます。
ごまかすことはできないので、最後まで丁寧に。
けっこう、時間がかかるんですよ。
もちろん、こんな風にしても年を経て少しずつくすんでいきます。
銅磨きなどで磨くと輝きは復活しますが、個人的にはそのまま鈍い輝きになっていくのも良いかと思います。
焼くまでは帯留というものそのものに向き合っている感じですが、
この仕事の間は、手に取ってくださるお客様のことを考える時間にもなります。
細部に宿る神が皆さまのところにも届きますように🙏🙏