こんにちは、&ENAMELの店主アユカワです。
Instagramを見ていて、今さらながら「#雨の日着物」っていうタグがあることを知ってなんだ当店のことじゃん…!!!!と思っています。
「雨の日着物」のアイテムセットにぜひ帯留入れてください!!!
私は自分が使いたいために帯留を作っているので、本当に皆さんにもその良さを感じていただきたい。こんなに良いものないよ?と思っています。
そもそも、ハイヒールが無理、から始まっているんです。
もちろんパンプスもだめ。ブーツもぎりぎりです。かかとがギザギザの血だらけになります。
でも別に洋服が嫌いなわけではないんですよ。たとえ全身ユニクロだったとしても洋服のラフさ、シンプルさ、召かしこんでない感じのスタイルが大好きです。
これが着物を着ると途端に、おしとやかなとか、華やかな装いとか、「着物を楽しむ」とか。なんかそうなっちゃうのがもったいないと思っているんです。
もちろんそういう場面はある。子どもの行事とか、何かの撮影があるとか、賓客をもてなすときとか。ありますよ、私だって、ロサンゼルスの総領事館で政財界のゲストをもてなしたこと。ローラさんの顔の小ささ今でも覚えてます。
でも普段の着物はそうじゃない。
居酒屋でゲラゲラ笑ったり、あっちこっちの美術館を徒歩で回ったり、それ着てどこ行って誰に会って笑い合う?というのを楽しみにする日常の装いがデフォルトなわけです。
こういうときに使える帯留が探してもあんまりなくて、だから自分で作りました。
どうせ作るなら、「雨だめんどくさいな今日」みたいな日にこそ使えるものが良いなと思って七宝焼という素材を選び、邪魔にならず知っている人には話題を提供できるデザインにして形にしています。
この酷暑の中、800℃の炉の前で汗を流しているわけです。
雨の日着物には、
「濡れて全部ぐちゃぐちゃになっちゃって悲しい」みたいな日にならないような工夫がたくさんあります。
ただでさえ荷物が多くなるのでできるだけストレスがかからないように。
そこに、あんまり役には立たないかもしれないけれど精神的に心強い帯留を入れてほしいな、と思っています。
本体のお手入れは気にしなくても良くて、でも雨の日独特の光を反射する。持っているだけで「雨の日着物」のアイテムセットがひとつ決まるんです。良くないですか?
とにかく、私は着物の雨の日が気落ちしやすいので、この
ぐちゃぐちゃになる気持ちを「しっとりした雰囲気になってめっちゃいいじゃん」まで引き上げたい。
そのために帯留作っていて、実際これをつけたいから着物着ようと思えているんです。
ネックレスをお守りとして使う方もいらっしゃいますが、帯留もそんな感じの支えになれたらと思うのです。
思いばっかになりましたが、ほんとに、みんなの頼れる小さな相棒でありたいと思って作っています。暑いです。