こんにちは!
またもや娘の風邪がうつって鼻ズビの&ENAMEL 店主アユカワです。ラリーのようにうつし合ってどんどん強いウイルスになっていきますね。皆さまもご自愛ください。
改めて、今日は
なんで着物を着るようになったのか?
自己紹介のようなことをします。
東北の日本海側で子育てしつつ帯留を作っているアラフォー女子です。この地域には夫の転職で移住してきました。
もともと東京で大企業の総合職で働いていたので、オフィスカジュアルが日常でした。
でもとにかくヒール靴が苦手で、デスクで仕事していても半分脱いでいるような感じ、一日仕事が終わって満員電車に揺られて駅に着くと、ひどいときはそこからしばらく歩けなくて、家にたどり着くまでの徒歩15分を足の痛さで半泣きで帰るような日が続きました。
靴が合ってないんだと思って、4cmのヒールを探したり、足の甲にストライプが付いたのを買ったけど、靴ずれが余計にひどくなったりしました。下ろしたての靴を履くことに恐怖を感じていました。
オーダーメイドの靴を仕立ててくれるベンチャーの会社がお店を出したので、行ってみました。
いろいろとサンプルの靴を出してくれるのですが、どれもピッタリこない気がして戸惑っていたら、雑誌で見たことのあるこのお店の社長さんが出てきて、
「そんなにご納得いただけないならお帰りいただいて良いんですよ」的なことを言われました。
ショックで、どんな風に言われたか正確に思い出せないくらい恥ずかしくて逃げるように帰りました。
一応オーダーはしていきました。
3ヶ月後に届いたヒール靴はやっぱり靴ずれしました。
結婚式にはしっかり綺麗にしていたいと思っても、チャペルの石床のカツカツ歩くのができなくて、足への衝撃が強くなって、披露宴会場の絨毯に足をとられて転びそうになって、二次会の立食パーティーではもう立っていられなくて、帰って泣きました。
とにかく、キチンとしたい場ほど痛みと闘わなくちゃいけない。変な汗を流してやり過ごす。楽しめない。
全部ヒール靴のせいだと思いました。
それで、キチンとした場所に着ていくものを「ドレスカジュアルな洋服」から「着物」に変える決意をしました。
最初はそんなもんです。まったく素敵な理由なんてなかったし、今もあのときの恐怖と恥ずかしさとむくんで痛くなる足への恨みは変わりません。
でも今、毎日とは言わないけど着物を着て、楽に暮らしています。
消極的な理由で着始めたけど、よかった。
着始めてみたら、すごく難しかった。「服を着る」とはなんだ、ということを鏡の前で考えさせられた。
服の前に自分を知らないといけなかった。
そんなことも、試行錯誤する中でどんどん気づいていきました。
それから洋服のことも、靴のことも、前より少し好きになりました。
皆さんはどうして着物を着ようと思いましたか。
自分のコンプレックスから逃げるように始める着物、良いと思います。
一緒に悩みながら、着る生活していきましょう。