こんにちは、&ENAMEL店主のアユカワです。
え?北海道では雪が降るって?またまたぁ、先週まで冷房かけてたのに、そんなはずは…あら、西高東低冬型の気圧配置…。
子どもは祭りかどうかが気になる、大人は着物の手入れが気になる
先日、用事で少し遠出をして保育園のお迎えの時間に間に合いそうになく、着物でそのまま行きました。
門をくぐった途端子どもたちがわらわらと集まってくれて、
「きょうはおまつりなの?」
「これからどこかいくの?」
「すごいきれいだね」
「くつもちがうね」
いろいろ言いながら着物を触りに来ました。

発色が良く、ツルツルでところどころ絞りのある着物だったので余計に目立った模様。
子どもたちにとっては着物=お祭り=非日常なんですね。
娘が母の着物姿に慣れているので、そうかこれが普通の反応かと思いました。
保育園のスタッフにも同じくらいびっくりされました。
「着物の用事ってどんなのですか?」
「何着くらい持ってるんですか?」
「どうやって仕舞ってるんですか?」

↑昔はこうやって子育てしてたんだよな…という驚き。
一応、絹産業の盛んな街に暮らしてはいるのですが、着物の方をお見掛けする機会はそういえばほとんどない。
逆に面白くなってきて、週末の保育園のイベントに着物で参加することに。
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保育園のイベントにガチ着物で参加
ということで保育園の収穫祭イベントに着物で参加してきました。
メインイベントは保育園児たちが前々から仕込んでいた味噌のオープン。
農村地帯なので、夏の猛暑をみんなで乗り越えた先の収穫祭は喜びがすごい。できたての味噌を使った料理を始め、園の調理スタッフが準備してくださったご飯がふるまわれて在園児も卒園児もこれから入ってくる赤ちゃんもたくさん集まる良い会になりました。
出し物もバリエーション豊かで、保育園の子どもたちの成長記録展示、衣服の交換会、朝ヨガ、コーヒースタンド、菓子販売、星読み、陶芸教室、木工教室、料理教室などなど。保護者がバラエティーに富みすぎ。
アユカワは『抹茶屋さん』をやりました。簡易的ですが釜と柄杓を持ってって、お茶をしていなければ見たことがないような構えで。

ひとりじゃ回せないくらいのお客さんが来てくれて無事完売。
一つ紋の江戸小紋は茶道の戦闘服

着物はこんな感じ(謎ポーズは気にせず)
アユカワの一張羅。一つ紋の江戸小紋です。
鮫小紋で、背中の衿の下に羽の染め紋があります。位置づけとしてはブランド物のスーツみたいなものです。
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さらについでですが、衿元が崩れていることは茶道をしていると気にしません。ここに懐紙やら帛紗やらをたくさん挟むので少し余裕をもって着付けるほどです。なので左の長襦袢の衿が少し大きめに出ている状態になります。普通に重いものを持つし、草履で走るし、しゃがむし、ジャンプします。
子どもは今、着物を着ているときを気にする、大人は着た後を心配する
抹茶屋さんを率先して手伝ってくれた知り合いの女の子は着物にも興味津々で、近くでじっと見たり、撫でたり裾を振り回したりしたあと、こんな質問をくれました。
「着物って重いの?」
嬉しいですね。
「ちょっと重いよ」と答えました。
↑じっと見て、写真を撮る。美しい。
大人の皆さんにもずいぶん驚かれました。「あっ、アユカワさんって、そんな感じでお仕事してるんですね!」など。普段どれだけ気を抜いた服でいるかが分かります。
で、一通り褒めてもらった後の質問がこちら。
「着物ってお手入れどうしてるんですか?毎回クリーニング?」
「いえいえ、洗濯機で丸洗いのもありますよ」と答えました。
スーツは会社員の戦闘服だと思っています。茶道の着物はそれに似ています。
スーツにもユニクロと23区とシャネルのものがあると思えばお手入れも違う、と言いたかったのですがうまくできませんでした。
60点くらいの回答。自己評価は高い方でして。
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このブログを書こうと思ってシャネルのスーツのお値段を調べたら、訪問着一着を新品で仕立てるのと同じくらいでした。
一つ賢くなりました。

